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アロンソ:MGU-Hトラブル「最終コーナーまではコンマ5秒も速かったのに…」2017年F1バーレーンGP予選後コメント

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マクラーレン・ホンダのアロンソが、バーレーンGP予選を振り返りコメントを発表した。

アロンソは15番手タイムでQ2進出を果たしたものの、Q2での最初のアタックを途中で断念。パワーユニットを構成しているMGU-Hに問題が発生したためだ。MGU-Hは排気ガスの熱エネルギーを再使用するための装置。初日のフリー走行では、ストフェル・バンドーンのMGU-Hにトラブルが発生していたが、予選ではアロンソのMGU-Hにも問題が発生してしまった。

PUトラブルによりマシンを降りたフェルナンド・アロンソ
©F1 PUトラブルでマシンを降りたアロンソ

ホンダF1の総責任者である長谷川祐介は「昨日起きたストフェルの問題と関係しているかどうかを調査」すると語り、詳しい原因についてはさらなる調査が必要だと述べた上で、暑い気温ないしは砂漠の砂が問題を引き起こした可能性に言及。本グランプリの舞台であるバーレーン・インターナショナル・サーキットは砂漠のど真ん中に位置しており、日中の気温は40℃、路面温度は50℃近くにも上昇する。

アロンソ:バーレーンGP予選を終えてのコメント

フェルナンド・アロンソ
予選:15位/タイム計測無

「残念だけど、(途中で失速した)Q2のラップタイムは途中まで良かったんだ。最終コーナーまでは予選Q1のタイムより0.5秒良かったと思ったんだけど、最終コーナーでアクセルを踏みこんだらパワーユニットに問題が起きたんだ。こたえるよ。2・3個は順位を上げるチャンスがあったんだから。明日は新しいパワーユニットに載せ替えることになる。完璧なセッティングも調整もできてないPUにね。新しいエンジンで走る最初のラップはフォーメーションラップになるから、ウォームアップもできやしない。エンジンの調整をすることもできないから予想よりも更に厳しいレースになるだろうね」

「ガレージのスタッフは車を準備するために昼夜を問わず働いている、僕らが変化し続ける要素はそこにあるんだ。アップデートのテストをし続けてるし、すべてのレースの週末で懸命に働いてるよ。でも上位を賭けて戦うことのできる競争力のあるパワーユニットがない。理想的な状況じゃないけど、今できることは何ないんだ」


パワーユニットに問題がなければいくつか順位を上げられたと話すアロンソだが、仮にQ1をコンマ5秒上回るタイムを出せていたとしても、計算上では13番手のパスカル・ウェーレインのタイムには届かず、せいぜい1つ上の14番手留まりであった可能性が高い。ウェーレインは昨年型のフェラーリPUを積むザウバーのマシンに乗っており、タイム差の全てがパワーユニットに由来するものではないにしろ、ホンダPUに競争力がないのは残念ながら否定し難いのが現実だ。

  • 13位:1分31秒414…ウェーレインQ2タイム
  • 14位:1分31秒684…オコンQ2タイム
  • 15位:1分32秒054…アロンソQ1タイム

予選の詳しい模様については「バーレーンGP予選ダイジェスト」を参照いただきたい。F1バーレーンGP決勝レースは、2017年4月17日(日)00:00からバーレーン・インターナショナル・サーキットにて行われる。

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